プラグイン一覧 / 見積依頼
見積依頼プラグイン
カートの中身から見積を依頼できます。店が単価を入れて返し、会員が承認すると、その金額のまま注文になります。
単体で動きます。他のプラグインは要りません。
会員グループ価格管理は必須ではありません。入れている場合だけ機能が増えます。
何のためのプラグインか
卸売では「まず見積、それから発注」が普通の流れです。EC-CUBE は定価で買う前提なので、 そのままだと電話とメールで見積をやり取りし、決まった金額を人が受注に打ち直すことに なります。打ち直しは間違えます。間違えたことは請求のときに分かります。
このプラグインは、カートの中身をそのまま見積依頼にします。承認した金額が、そのまま 注文になります。

主な機能
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 見積依頼 | カートの中身をそのまま見積にします。要望も書けます |
| 回答 | 店が明細ごとに単価と有効期限を入れて返します |
| 承認 | 会員が承認すると、見積の金額でカートが組み直されます |
| 見送り・お断り | 会員からも店からも断れます |
| 通知メール | 依頼・回答・お断りの3通。件名はメール設定、本文はテンプレートの写しを置いて直せます |
| 見積番号 | 日付と乱数。連番にしません(連番だと取引件数が外から数えられます) |
流れ
- 会員がカートに商品を入れ、**「見積を依頼する」**を押す
- 要望を書いて送る。このときカートは空になります(回答待ちのあいだにそのまま 買えると、見積を出す意味が無くなるため)
- 店に通知メールが届く。管理画面の見積管理 → 見積一覧から金額を入れて回答する
- 会員に通知メールが届く。マイページの見積から内容を見て承認する
- 承認すると見積の金額でカートが組み直され、いつもの購入手続きに進む


状態
依頼中 ─→ 回答済 ─→ 承認済(注文になる)
│ └────→ 辞退(会員が断った)
└──→ お断り(店が断った)
戻る道はありません。 条件を変えたいときは断って出し直します。
承認した金額がそのまま注文になります
ここがこのプラグインの本体です。カートの明細に見積単価を書き込むだけでは通りません。 本体の価格変更検知が明細の単価と商品の販売価格を突き合わせ、食い違えば 「価格が変更されました」を出して元へ戻します。
そこで、承認したときに見積の「商品規格 => 単価」をセッションへ写し、購入フローの中で その単価を当てています。本体の突き合わせは一致するので、見積の金額のまま購入手続きへ 進みます。注文が完了したらセッションを空にします。空にしないと、次に別の商品を買うときまで 見積の金額が出ます。
商品の販売価格は書き換えません
見積の価格が当たるのはその会員のその注文だけです。商品ページの表示も、カタログの 価格も、他の会員から見える価格も変わりません。
以前は書き換わっていました。 差し替えを Doctrine の読み込み時にやっていたので、 次の保存がその値を商品マスタへ書き込んでいました。しかも会員ごとではなく商品そのものなので、 他の会員にもその値段で見えます。 実際に 12,000 / 38,000 / 24,000 円の3規格が、 承認した 10,000 円に揃いました。いまは購入フローの中だけで当てています。
数量を変えると通常価格に戻ります
見積の価格は、見積のときの数量にだけ当たります。 見積は「この数量でいくら」なので、 カートで数量を変えたり同じ商品を追加したりすると、その商品は通常価格に戻ります (触っていない明細はそのままです)。カート画面にその旨を出しています。
別の数量で買いたいときは、あらためて見積を依頼してください。
会員グループ価格管理と併用できます
会員グループ価格管理は、本体の価格変更検知そのものを 差し替え、商品規格を見ずに自前の計算でグループ価格を明細へ書き込みます。 対策を しないと、承認した金額が購入手続きに進んだ時点で戻ります。例外は出ず、金額が変わる だけです。実際に 700円で承認した見積が 1,000円で買われました。
いまはグループ価格が入ったあとに見積の金額を入れ直しています。ここでは例外を投げません。 止めても会員には理由が分からないので、黙って正しい金額に揃えます。
見積は個別に合意した金額なので、グループ価格より強いという順序です。
有効期限
回答に有効期限を付けられます。期限を過ぎても状態は書き換えません。 表示だけ 「期限切れ」になります。書き換えると、期限を延ばして出し直したいときに履歴が消えます。
期限の当日は一日中使えます。 時刻まで見ると、朝に出した見積がその日の夕方に 切れることになり、店の意図と合いません。
知っておいてほしい仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 依頼するとカートは空になります | 回答待ちのあいだにそのまま買えると、見積を出す意味がありません |
| 明細は商品名と型番を文字で控えます | 店が商品を消しても名前を変えても、出した見積は出したときの姿のまま残ります |
| 商品が消えていると注文にできません | 表示は残りますが、カートを組み直せません |
| 承認したのは注文が完了した時点です | カートに入れた時点で承認済にすると、そこで買うのをやめた見積が二度と使えなくなります |
| 合計は保存していません | 明細を直したのに合計が古いまま、という食い違いを作らないためです |
| 回答前の合計は依頼時の価格で出します | 0円と出すと、値引き後の金額と読み違えられます |
| 無効化ではテーブルを消しません | 見積は取引の記録です。アンインストールでのみ落とします |
案件別注文管理との違い
名前が似ていますが、別のものです。
| 見積依頼(これ) | 案件別注文管理 | |
|---|---|---|
| 何をするか | 値段を店に決めてもらう | 注文に工番を添える |
| やり取り | 依頼 → 回答 → 承認 → 注文 | ありません。購入手続きで入れるだけ |
| 値段 | 見積の単価がその注文にだけ当たります | 変えません |
| 使う場面 | 都度見積が要る取引 | 現場・部署ごとに費用を分けたい取引 |
併用できます。 見積から起こした注文にも工番は付けられます。
絞り込みと未対応の件数
見積の一覧は、見積番号・お名前・メールアドレス・依頼日の期間・状態で絞り込めます。 条件はページを送っても残ります。
管理画面のホームに未対応の件数が出ます。 「見積依頼(依頼中)」の行が出ていたら、 押せばその一覧に入れます。0 件のときは行ごと出しません。 常に「0」が並ぶと目が慣れて 見なくなるためです。

未対応の件数はホームにまとまって出ます。0 件のものは行ごと出しません。
画面の文言を変える
画面4つの文言は、テンプレートの写しを app/template/plugin/OrderQuote/ に置いて変えます。
管理画面では直せません(プラグインテンプレート編集プラグイン 4.4.1 から。直した履歴が
残らないためです)。写しは git で控えを残してください。
置くのは直したいファイルだけです。置いていないものはプラグインの中の原本が使われるので、 テーマを変えても写し直しは要りません。 プラグインを更新しても写しは残ります。原本が 変わったときは、差分を見て取り込みます。
ページ管理の編集欄からは直さないでください。 本体は保存するとき必ずテーマ配下へ書くので、 **「保存できたのに画面が変わらない」**状態になり、以後プラグインを更新しても反映されません。 プラグインテンプレート編集プラグインを入れておくと、この欄を伏せ、本体が書いた写しを その場で消します。
メールの文面も同じです。 件名は 設定 → メール設定 から直せますが、本文は テンプレートの写しを置いて直します(件名だけはテンプレートではなくマスタの項目のためです)。
動作要件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| EC-CUBE | 4.4 系 |
| PHP | 8.2 / 8.3 |
| データベース | MySQL 8 / PostgreSQL 13 以上 |
| 依存プラグイン | なし |
差し替えられるところ
主要な処理はインターフェースとして切ってあります。実装を差し替えれば動きが変わります。 自社の商習慣に合わない部分があれば、まず差し替えで済むかを確かめてください。
AI に書かせられます。このプラグインには CLAUDE.md と docs/extension-samples.md が 同梱されていて、差し替え口ごとにそのまま使えるサンプルが載っています。 やりたいことを日本語で伝えれば、AI コーディングツールが実装を書きます (くわしく)。
| インターフェース | できること |
|---|---|
QuoteNumberGeneratorInterface | 見積番号の付け方を差し替える(基幹システムや紙の帳簿の採番に合わせる) |
入手する
オーナーズストアで購入
買い切りです。月額はかかりません。予定価格 税抜 50,000 円。
予定価格です。オーナーズストアでの販売開始時に変わる場合があります。
この条件で回るか、確かめてから決めてください
締め日、支払サイト、請求書の様式、会計ソフトへの受け渡し。合うかどうかは商習慣によって変わります。やりたいことを書いて送ってください。