何のためのプラグインか
食品を扱う店では、同じ注文に温度帯の違う商品が混ざります。1つの便にまとめると 冷凍品が溶けます。
EC-CUBE の出荷は、お届け先ごとに分かれます。温度帯という考え方がありません。店は 受注を見てから手で出荷を分け、送料を足し直すことになります。
このプラグインは、注文は1件のまま、出荷だけを温度帯ごとに分けます。

主な機能
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 温度帯の管理 | 常温・冷蔵・冷凍を初期登録。店ごとに追加・変更できます |
| 商品への割り当て | 商品登録から選びます。指定しないままにもできます |
| 出荷の分割 | 購入手続きで温度帯ごとに便が分かれます。送料はそれぞれにかかります |
| クール料金 | 温度帯ごとに、便1つにつき1回加算します |
| 会員への案内 | 商品ページ・カート・購入手続き・注文履歴に温度帯を出します |
| 出荷への記録 | 便に温度帯の名前を残します。倉庫はこれを見て詰めます |

温度帯は店が決めます
温度帯を本体のマスタにしていません。チルドと冷凍を分ける店、常温だけの店、ワインで 定温を持つ店があります。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 出荷指示と会員の画面に出ます |
| クール料金 | この温度帯の便に1回だけ加算します。0 なら加算しません |
| 商品ページの但し書き | 「クール便(冷凍)でお届けします」など |
| 並び順 | 一覧と選択肢の順番です |
クール料金は 0 で入っています。 運賃表と契約で決まる数字なので、店が入力してください。
使っている商品があるうちは消せません。 先に商品の設定を変えてください。
「指定しない」を常温として扱いません
既定を焼き込むと、設定漏れの冷凍品が常温の便に混ざります。 届いたときには溶けていて、 店は出荷まで気づけません。
指定のない商品は、温度帯の空いた便として分かれます。空の便が出てきたら、商品の設定が 漏れています。出荷の画面で気づけます。
本体の配送方法(販売種別)との違い
どちらも「分ける」機能ですが、分かれる単位と買う側の手間が違います。
本体は商品の販売種別でカートそのものを分けます。 配送方法は販売種別に紐づいていて、 カートごとに選びます。注文が別々になり、送料もそれぞれにかかります。
| 見るところ | 本体の配送方法(販売種別) | 温度帯別配送 |
|---|---|---|
| 分かれる単位 | カート・注文 | 出荷だけ |
| 買う側の手間 | 種別ごとに購入手続き | 1回で済みます |
| 配送業者 | 種別ごとに別々に選べます | 1つ。便が引き継ぎます |
| 追加料金 | 配送方法の料金表だけ | クール料金を便ごとに1回 |
| 未設定の扱い | 販売種別は必須 | 「指定しない」を許し、空の温度帯の便に分けます |
配送業者や決済も含めて別扱いにしたいなら販売種別です(通常商品と定期便、産直と自社倉庫 など)。同じ業者が同じ住所へ届けるが、倉庫では別々に詰める必要があるならこちらです。 食品はこの形になります。
販売種別で代用すると、冷凍と常温が別注文になり送料も2回かかります。買う側に2回払わせる のは筋が悪いところです。逆に、このプラグインで販売種別の代わりはできません(配送業者を 分けられません)。
併用できます。 温度帯の分割は各出荷の中で走るので、販売種別で分かれたあとでも、複数 お届け先で分かれたあとでも、その中をさらに温度帯で分けます。
なお、配送方法管理は別の軸です(誰に見せるかの話で、 分け方の話ではありません)。
クール料金は送料に混ぜません
いくら乗っているかを会員に見せるため、手数料の明細として立てます。送料は都道府県で 決まり、クール料金は温度帯で決まります。混ぜると、店が送料表を直したときにクール料金 まで動きます。
明細の数だけ足すことはしません。その温度帯の便1つにつき1回です。足す数だけ足すと、 冷凍を5点買った人に5回かかります。
分ける順番に意味があります
購入手続きの購入フローで、便を分けてからクール料金を足し、そのあと本体が税と送料を 計算します。 分ける前に送料を出すと、1便ぶんの送料しか乗りません。例外は出ず、 金額が足りないだけになります。
分け方は、便の中の商品明細を温度帯でまとめ、先頭の温度帯を元の便に残して残りを新しい便へ 移すというものです。新しい便はお届け先も配送業者も元の便から引き継ぎます。分ける理由は 温度帯だけで、届け先が変わるわけではありません。
受注CSVに出せます
温度帯は受注CSV・配送CSVの項目として登録されます。**既定は「出力しない」**なので、 既存のCSVの列は増えません。出したいときは 設定 → CSV出力項目設定 で「出力する」側へ 移してください。
倉庫や庫内システムへ渡す一覧に温度帯を載せられます。画面では分かれていても、CSVに 出ないと詰める順番を手で書き足すことになります。
知っておいてほしい仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 複数お届け先と併用できます | お届け先ごとに分かれた便の中を、さらに温度帯で分けます |
| 便には温度帯の名前を文字で残します | 参照だけにすると、店があとで名前を直したときに過去の出荷指示まで変わります。倉庫は「前と違うことが書いてある」ことに気づけません |
| 何度計算し直しても同じ結果になります | 購入手続きは1リクエストで購入フローを何度も回します。分け終わった便はもう分かれません |
| クール料金は毎回いったん消してから足し直します | 便の数も温度帯も手続きの途中で変わります。足すだけにすると、消えた便のクール料金が残ります |
動作要件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| EC-CUBE | 4.4 系 |
| PHP | 8.2 / 8.3 |
| データベース | MySQL 8 / PostgreSQL 13 以上 |
| 依存プラグイン | なし |
扱いが数千点ある店へ
1点ずつ温度帯を選ぶのは現実的ではありません。温度帯の決め方は差し替えられるので、 「このカテゴリは全部冷凍」のような決め方を足せます。同梱の「商品ごとの割り当て」は いちばん下に置いてあるので、店が足す決め方が必ず上に来ます。
差し替えられるところ
主要な処理はインターフェースとして切ってあります。実装を差し替えれば動きが変わります。 自社の商習慣に合わない部分があれば、まず差し替えで済むかを確かめてください。
AI に書かせられます。このプラグインには CLAUDE.md と docs/extension-samples.md が 同梱されていて、差し替え口ごとにそのまま使えるサンプルが載っています。 やりたいことを日本語で伝えれば、AI コーディングツールが実装を書きます (くわしく)。
| インターフェース | できること |
|---|---|
TemperatureZoneResolverInterface | 温度帯の決め方を差し替える(このカテゴリは全部冷凍、など)。優先度の高いものから見て、最初に温度帯を返した実装が勝ちます |
入手する
オーナーズストアで購入
買い切りです。月額はかかりません。予定価格 税抜 50,000 円。
予定価格です。オーナーズストアでの販売開始時に変わる場合があります。
この条件で回るか、確かめてから決めてください
締め日、支払サイト、請求書の様式、会計ソフトへの受け渡し。合うかどうかは商習慣によって変わります。やりたいことを書いて送ってください。